令和2年6月
入職して2年半が経ちます。利用者さんの「今」を多職種と連携できる老健に在籍しています。40年近い看護師人生の中で病院以外からの在宅復帰を体験するのは老健ひなたが初めてです。
退所日が決まるとその日にあわせて、利用者さんに必要な事について、先ずは各部署ごとに方向性を考え、具体的な事柄をまとめ、ケアマネージャー、生活相談員に報告し、居宅のケアマネージャー、ご家族と連携します。
利用者さんの意向を基に日々の勤務の中ですり合わせをしていき、そして退所前カンファレンスで、ご家族、居宅、施設内のケアマネージャー、生活相談員、担当療法士、看護師、介護士を介して在宅復帰に必要な事柄を詰めていくという手順をたどります。数回利用して下さっている利用者さんは、回を重ねるたびに日常生活動作や認知機能の低下があります。
都度、必要な在宅サービスや処置、目標とする事も変わってきます。
又、独居の場合やご家族との同居もありますが、同居の場合、受け入れるご家族もシニア世代であり問題が積算しています。
関わった皆が納得いく退所方法ではなかった事もありますが、利用者さん個人とそのご家族が望む方向性で、その人らしく生活できるよう支援しています。
私はそこに立ち会えて、利用者さんやご家族からの感謝の言葉を頂いた時が嬉しくもあり、もっと良い何かがなかったか?と考えていく事が現在のやりがいになり、入所中の利用者さんについても「退所」を視野に入れ対応していく事がやりがいに繋がっています。