仕事のやりがい
Vol.061
2021.07
事務
勤続年数: 3年
この職場で働けること
ひなたの正面玄関からリハビリスペースにつながる、長く幅広い廊下は、日々歩行リハビリに励む利用者さんの活気に満ちている。ある時は、理学療法士に歩幅や力の加減についてアドバイスを受けながら、またある時は、お一人で、ご自身の身体と相談しながら、根気強くリハビリを繰り返されている姿に、胸をうたれることがある。
私の職務はパソコンに向かう事務作業が大半で、ややもすると単調にならざるを得ないのだが、必ずしもそうとはならないのは、今日よりも明日が良くなるように、あるいは明日が今日より悪くならないように、困難に負けずに前を向こうとする利用者さんやそれに寄り添う職員の姿に支えられているからなのではないかと思うことがある。
私自身が年齢を重ねてきて、若いころは想像することすらかなわなかった老齢期の自分の姿を容易に想像できるようになった。痛みや苦しみとうまく付き合いながら、リハビリに励む利用者さんや、それを支える職員の姿が、私の職場の日常的な風景としてある。そのことが、私に、私自身の未来への向き合い方を教えてくれている。
より良く生きていくことの本質に気づかせてくれるこの職場で働けることそのものが、私のやりがいだと感じている。